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 子どもの健全育成

Jr.IP(ジュニアインタープリタ:展示解説員)プログラム 概要 

概要・ねらい
 日本科学未来館の展示の特徴として、インタープリタ(展示解説員)の存在が挙げられます。展示を漫然と見学しただけでは、最先端科学の展示はほとんど理解できないが、インタープリタとの会話を通じて、展示内容やその研究の持つ意味などを知ることができ、より興味深く展示を見、体験することができます。本プログラムは、希望する中学2年生が月に1回、3〜4回程度、未来館の展示について事前学習や発表の練習を行います。その成果を、Jr.IPとして、「なんでも体験バスツアー@日本科学未来館」に参加した小中学生とその保護者に発表(解説)します。
 
 与野東中学校生が未来館で行ってきたJr.IPの活動は、青少年育成さいたま市民会議・与野東地区会が主催し、昨年までで5年間開催してきました。よのコミュニティサポートでは、この事業を継承し、中央区内の小中学校の児童生徒を対象に行います。さらに多くの児童生徒に先端科学はもちろん、中学生のがんばりを体験してもらいたいとおもいます。また、この経験をきっかけに理数系の道など、子どもたちの選択の巾が少しでも広がることを期待します。
中学生に
とって
未来館の展示を解説するための学習は、直接的には、小学生などに対して発表をすることで、展示を見ることだけでは得られない能動的な科学への深い理解と興味を喚起し、プレゼンテーション能力を身に付けることを期待するものです。間接的には、異世代交流や地域との交流も行われ、中学生の視野の拡大にもなっています。
小学生に
とって
中学生を通じて、最先端の科学に接することができます。年齢的に近い中学生から解説を受けることで、より自分の言葉に近いレベルで最先端科学に接することができることはもちろん、中学生の姿が身近になり、自身が中学生になった時の姿を思い描くことができ、スムーズな進学の一助となるでしょう。また、小学生がこのプログラムを体験することで、中学生になった時自分がJr.IPとなることが身近な目標のひとつになることも期待できます。実際、青少年育成与野東地区会での活動も5年に亘って行われたことで、中学生になった時Jr.IPをやることが目標の一つになって進学した子どもたちの話を何件も聞く機会がありました。
募集人数 中央区内各校中学生:Jr.IP 10数名(2、3名のグループでの参加募集を予定)
実施までの
スケジュール
2学期10月:Jr.IPプログラムへの参加案内を中央区内の中学2年生に配布。
      一般応募、および教師推薦の生徒が研修生として登録。
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■第1回研修 日本科学未来館 11月
午前の活動 各自の解説ポイント(展示)を決めるため、未来館で用意しているワークシートを一部アレンジしたものを使い館内を見学。それぞれが興味を持った展示を選ぶ作業を行います。
解説ポイントを決定することと合せて、インタープリタの解説を聞くことで、自分たちの目標を明確にすることの二つを目的とします。
午後の活動 午前中の見学中に記入したワークシート(*1)を参加者の前で読み、擬似IP、プレゼンテーションを体験。その上で、発表した展示を参考に、それぞれ3名程度にグループ分けを行う。その後は退館までの時間で、各グループで展示内容の再確認を行います。
インタープリタとの対話について、または説明の仕方についての中学生の感想
参加者の声 ・インタープリタはすごい。詳しく分かりやすく説明してくれた。
・質問をしたりして丁寧に説明してくれた。
・声が聞きやすく、ジェスチャーを入れると分かりやすい。聞いている人の前に立つ。
・難しい内容を、展示物を見せ動かしたりし、ジェスチャーを交え、
 中2までに習ったことであるかを考慮した熱心な説明をしてくれた。
   ↓
 人に説明するためには、人の何倍もの知識、説明力、展示物をうまく使う術、
 ジェスチャーをしっかりしていかなければならないとわかった。
参考になったこと ・周囲の音より大きく聞き取りやすい声の大きさが必要。
・質問以外のことも丁寧に説明してくれた。
・展示物を挟んだ位置で説明してくれた。

■研修番外編 彩の国さいたま芸術劇場:稽古場 11月
概  要 未来館で行っているJr.IPプログラムにおいて、研究成果を効果的に伝えるために是非必要となる、声の大きさ、伝え方を向上させるため、日本でも最高クラスの劇場である「彩の国さいたま芸術劇場」のスタッフの協力を得て、ボイストレーニングを行います。
日常と違う、劇場の稽古場での学校の先生以外からの講義で、中学生も真剣に取り組み、トレーニング以上に貴重な体験ができる機会です。
内  容
トレーニング内容は、演劇の出演者が日頃行っているもののエッセンスを体験します。
@体をリラックスさせる体操
A呼吸の制御(10秒間で吸い、2秒止め、15秒かけて吐く…結構つらいですよ)
BAの呼吸に声をプラス
C早口言葉(口の動かし方、滑舌の訓練)
D1対1で1.5m程度の距離を保ったままの追いかけっこ+早口言葉を使っての罵り合い
 (相手との距離感、気持ちを伝えるための手段、感情表現(ex.怒り?))

■第2回研修 日本科学未来館 12月
午前の活動 第1回研修で決定した解説する展示について、展示から、また、インタープリタからのヒヤリングで詳細な調べ学習を行う。
この調べ学習はグループで行い、その間に役割分担等も決まっていきます。
午後の活動 調べた結果を展示前で参加メンバー全員に対して発表し、その内容のチェックを全員で行います。説明内容の用語のチェック(小学生にわかりやすい言葉を選ぶ)、場の設定やアクション、小道具の提案まで様々なチェック、提案がなされます。
チェックされた事項は、その後の研修期間に改善していきます。

■第3回研修 日本科学未来館 12月
午前の活動 解説原稿内容の校正、発表の進行(役割分担、解説時の立ち位置など)をグループごとに解説ポイント展示前で確認しながら行います。
その際、前回のチェック事項も確認します。
午後の活動 各解説ポイントで本番用原稿を用いてリハーサル(発表)し、その内容のチェックを全員で行い、不足している点、注意点を共有し、本番までに各自・グループで修正します。
 チェック項目 言葉の分かりやすさ、声の大きさ、立ち位置。
中学生への
インタビュー
Q:準備は完璧?  A:完璧です!

なんでも体験バスツアー@日本科学未来館
概要・ねらい 事前研修で日本科学未来館の展示を研究し、発表の練習を行ってきた中学生が、Jr.IPとして小学生およびその保護者に向けて展示内容の解説をする「本番」の場です。
実施までの
スケジュール
◇ツアー案内を中央区内各校児童・生徒に配布。
◇学校経由で参加希望者を集計。
◇構成のバランスを考慮し参加者のグループ分けを行なう。
 引率者の選定、見学コースの決定をし、参加者に連絡。
参加者
対象:中央区内各小中学校児童生徒および保護者、学校関係者
人数:約80名(MAX)
スケジュール
8:30 集合(点呼・プログラム、名札の配布・会費集金)
8:45 出発
10:00 日本科学未来館着・見学についての説明
午前中 見学・中学生(Jr.IP)の解説
昼 食
午 後 自由見学
15:00 日本科学未来館 出発
16:00 帰着・解散
※見学では、未来館で用意しているワークシートを利用。
午前の活動
午前中の見学では、数グループに分かれて中学生(Jr.IP)の待つ解説ポイント(展示)前でそれぞれの解説を聞きます。
見学には、ワークシートを用い展内容や、Jr.IPに関することを記入します。
午後の活動
参加者は自由見学。
Jr.IPは、保護者の付き添いのない児童の補助を行います。
帰りの車中では、記入したワークシートの発表をします。
中学生への
インタビュー
皆に説明すると同時に、自分にとってもいろいろ勉強になったのでよかったです。
Jr.インタープリタをやって♪まず、自分の目で見て、聞いて、感じて、調べて、自分も楽しみながら、そして「へぇ〜」と驚きながら下準備を進めてきましたが、まず、自分がしっかりと理解していなければいけないので、とても大変でした。また、行く度にていねいな説明をして下さったインタープリタの方々をみて、自分もこんな風に、いやそれ以上にやさしく、わかりやすい教えなければならないのかと思うと、とてもあせりました。目に見えないものを理解し、頭の中で構成し伝える。どうすればイメージをつかみやすいかと考え、見えないものを見えるように図を用いましたが、見えないものでも、高校以上の範囲でも、何歳の方にもわかるように"口頭だけで"伝えられるようになりたい。今日、そしてこれまでに得たものをこれからの活かしていきたいと思います。
このインタープリタを通して、人にわかるように教えるということの難しさがよく分かり、よい経験ができてよかったです。また、発表の準備などが大変だったけど、頑張って調べて、自分なりに発表をすることができたのでよかったです。
今まで理科が少し苦手で「理科なんてなければいいのに・・・」と思ったことも何度かあったけれど、今回のインタープリタで理科に興味を持ち、少し好きになれたのでよかったと思います。とてもいい体験になりました。ありがとうございました。
小学生にも分かりやすく伝えるのはとても大変だったけど、大変だった分、いい経験になりました。今日行ったことをこれからに生かしていきたいと思いました。
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